かなで犬猫クリニック

犬と猫の誤食が引き起こす病気|内視鏡を使った消化管外科手術の必要性

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犬と猫の誤食が引き起こす病気|内視鏡を使った消化管外科手術の必要性

犬と猫の誤食が引き起こす病気|内視鏡を使った消化管外科手術の必要性

2023/11/04

犬や猫が誤って人間の食べ物を食べてしまうことは少なくありませんが、その結果起こる消化管の障害は重大な問題となり得ます。本稿では、犬や猫に起こり得る誤食による病気の詳細と、内視鏡を使った消化管外科手術の必要性について解説していきます。

目次

    犬と猫が誤食する物の種類

    犬や猫と暮らすペットオーナーであれば、愛するペットが誤食することを心配することがあるでしょう。ペットが誤食した場合、病院へ連れて行き、速やかに治療が必要となります。 犬が誤食する可能性のある物としては、人間の食べ物やゴミ箱の中身、石、プラスチック製品、玩具、または農薬や薬剤などが挙げられます。 一方、猫が誤食する可能性のある物としては、毛玉、紐やリボン、薬剤や植物、またおもちゃやゴミ箱の中身などが挙げられます。 ペットが誤食した場合、主な症状としては嘔吐や食欲不振、場合によっては下痢などが現れます。誤食の可能性がある場合は、すぐに動物病院に連れて行き、治療を受けることが重要です。 ペットの誤食を防ぐためには、食べ物や飲み物、おもちゃなどははしっかりとしまい、猫の場合は毛玉のケアをするなど、ペットの生活環境を安全なものにすることが必要です。

    誤食が引き起こす病気

    誤食は、動物たちの健康を脅かす大きなリスクですが、散歩中にも拾った物を誤飲したりすることがあります。また、玉ねぎやチョコレートなど犬や猫に中毒を起こす食べ物や薬の誤飲も起こります。薬の誤飲は、とても危険です。特に人間用の薬は、動物にとって毒性が高いものが多く、誤飲した場合は命にかかわることもあります。誤飲が原因でお腹を壊したり、吐き気や下痢、嘔吐などの症状が出たりすることがあります。また、ものによっては重篤な中毒症状や消化管閉塞を引き起こすこともあるため、早急に獣医師の診療を受けることが大切です。誤食はとても怖いものですが、事前の予防や注意により、被害を最小限に抑えることができます。日頃の犬猫の世話には、愛情と注意を忘れずに取り組みましょう。

    内視鏡を用いた消化管内異物摘出の有効性

    内視鏡を使用して胃内の異物を摘出するケースが多くあります。内視鏡を用いると手術で開腹を行う必要がなくなるため術後の回復が早く、当日に退院することも可能です。ただし、この便利な内視鏡にも欠点があります。その1つは、ある程度小さなものしか摘出できない点です。大きなものやつかみどころのないツルツルしたゴムボールなど、内視鏡で摘出できないものも多々あります。また、胃から出て十二指腸より先に流れていったものも内視鏡が届かないため、摘出することができません。このように、内視鏡の適用にはある程度の制限がありますが、異物が胃内にあるうちに摘出することができれば非常に大きなメリットがあります。胃から出て小腸で詰まった異物を摘出するためには手術が必要になってしまいます。異物を食べてしまった場合は、なるべく早めに動物病院に相談をするようにしましょう。

    誤食を防ぐのは環境づくりから

    誤食を完全に防ぐことは困難ですが、なるべく誤食をおこさせない環境づくりが大切です。誤食してしまいそうなものはあらかじめしまっておくことや、ペット用のおもちゃも出しっぱなしにしないなど注意が必要です。また、玉ねぎの入ったシチューを誤食して中毒を起こしたケースもあります。犬や猫は時々思いもよらないことをしでかしてしまうものです。「もしも」のために、普段から気を配っていきましょう。また、お散歩中にも注意が必要です。お散歩中にごみや木の実を誤食してしまう子もいます。なかには毒物の混ぜられた餌が公園に撒かれていた事件もありました。楽しいお散歩中にも周囲の環境に気を配り、間違ったものを口に入れないように注意をしてあげてください。

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