【犬のてんかん発作】の症状と治療法|動物病院での治療方法は?
2023/08/21
犬の健康管理に最も悩まされる症状の一つが、てんかん発作です。いきなり全身が痙攣し、意識を失うことから、飼い主にとっても非常に怖いものです。この記事では、犬のてんかん発作の症状や原因、そして動物病院での治療方法について解説します。
目次
犬のてんかん発作とは
犬のてんかん発作は、犬が突然硬直したり、けいれんしたり、または異常な行動をしたりする状態を指します。これは神経系の病気であり、原因はさまざまです。一般的に、遺伝的な問題、脳の病気、外傷、または毒物の摂取なども原因となります。 犬のてんかん発作は突然に起こり、発作によって怪我を負ったり、全身の筋肉が痙攣することによって体温が上昇し、発熱によって命に関わったり、脳神経に後遺症を伴うこともあります。犬のてんかん発作はなるべく早期に病院で診断し、発作を抑えることが重要です。 診察では、病歴や症状を確認するために、血液検査や画像検査、必要に応じてMRI検査が行われる場合があります。治療法としては、抗てんかん薬などを用いた薬物治療がありますが、高体温などを併発する場合にはなるべく早く体を冷却する必要があります。気圧の変化や玄関のインターホンが鳴った際など、発作の起きるタイミングに法則性のある場合には日常生活や食事のアドバイスも受けることができます。 犬のてんかん発作は、治療すれば抑制できます。しかし、完全に治癒することは難しい場合もあります。重度の場合には、頻繁な発作があり、犬の生活に影響を与えることがあります。そのような場合には、専門家と相談し、治療方法を慎重に考える必要があります。
犬のてんかん発作の症状
犬のてんかん発作は、病院で診断・治療する必要がある重篤な疾患です。発作中は、犬が意識を失い、痙攣やけいれんを起こします。また、唾液を大量に出したり、尿や便を失禁したりすることもあります。 てんかんとは、脳内の神経細胞が予期せず異常な反応することで起こる病気です。症状には、上記の発作以外にも、食欲不振・嘔吐・異常な興奮などがある場合もあります。 犬のてんかん発作が長時間続く場合などは発熱や脳内の炎症により命に関わることもあります。軽度の発作であっても治療を行わない場合は発作が頻繁に起こるようになり、犬の健康に悪影響を与えることがあります。発作が起こった場合は、動物病院にすぐに連れて行って治療を受けることが必要です。
犬のてんかん発作の原因
犬のてんかん発作は、症状が出ていない間は完全に正常な状態であり、何が原因で発作を引き起こすかはっきりしないことがほとんどです。一般的に、てんかんは神経の不均衡によって引き起こされると考えられています。 突然発作の症状が起こることもあれば、台風が近づいて急に気圧が変化した時、雷や花火、急な来客でインターホンが鳴って興奮した後など、ある程度決まったタイミングで発作が起こることもあります。この場合は脳の圧力が上がった際に発作が起きると考えられ、発作をコントロールする上で大切な情報になります。後遺症を伴わない軽度の発作であればうまく付き合えることも多いですが、意識の混濁や失明、歩行できなくなるなど発作後に後遺症や神経機能の異常がある場合には、脳炎や脳の腫瘍や出血など、発作の原因として危険な病気が隠れている場合もあります。特に高齢で初めての発作が生じた際には注意が必要です。脳内を検査するためには、MRI検査が必要になります。
犬のてんかん発作の治療
犬のてんかん発作の治療は、発作を起こす原因によって様々です。体や脳内に異常を伴わないてんかん発作であれば、抗てんかん薬によって発作のコントロールを試みます。抗てんかん薬には様々な種類があり、発作の程度によって薬の量を調節したり、他の薬と併用をすることがあります。発作のコントロールには、抗てんかん薬をうまく調節することがとても重要になります。自己判断での薬の増量・減量や休薬は、薬の副作用や発作が悪化する原因となり危険ですので、注意しましょう。
脳炎や脳の腫瘍など発作を起こす原因が他にある場合には、抗てんかん薬以外にも原因の治療が必要になります。この場合は適切な治療を行うためにはMRIを含めた的確な診断が必要です。てんかん発作を持つ犬にとっては、病気の進行を遅らせるための薬物療法や食事療法、健康的な生活環境の見直しが大切です。犬のてんかん発作は適切な診断と治療を行うことで、落ち着いた健康的な生活を送れるようになることが目標です。発作自体をゼロにできなくても、発作の頻度と程度を軽くすることで負担を減らすことができます。
犬のてんかん発作との付き合い方
犬のてんかん発作の原因や症状、治療は症例によって様々です。その子に合わせた治療を行うためには適切な診断が必要です。軽い発作だからといって放置せず、必ず動物病院で相談をするようにしましょう。薬を投与すること以外にも、生活環境の改善によって発作が軽減することもあります。急に起こる発作は命に関わることもあり、犬と飼い主どちらにとっても怖いものです。発作とうまく付き合っていけるように、その子に一番良い治療の選択ができるように考えていきましょう。